2月は一年の中で一番寒い気がします。
都内でも積雪があったり、この冷え込みで腰痛が悪化されている方も
少なくないのではないでしょうか?
腰痛は非常に身近な症状ですが、
原因を一つに断定することはできません。
筋や関節の問題だけでなく、
神経系の過敏化、ストレスなどの情動反応、
さらに内臓体性反射(内臓の異変が体表に反応として出ること)
が関与する場合もあります。
今回はその中でも、
筋と神経の連動という視点から、
腰以外の腰痛の原因について整理してみます。
その前に、実際に私が腰痛を緩和できたマッドレスをご紹介します。
5年愛用中の腰対策『雲のやすらぎプレミアム』。(へたってきたのでそろそろ変え時・・)
人生の3分の1使う寝具は、妥協しないほうがいいと思っています。
「雲のやすらぎ」腰や肩のつらさ、違和感も気にならない寝具。その秘密とは・・・!
腰痛に関与しやすい部位①:臀部(お尻)
臀部には大殿筋・中殿筋など骨盤を支える筋に加え、
坐骨神経など重要な神経が走行しています。

神経は、筋・筋膜・結合組織の間を走行していますが、
筋肉の緊張が続くと、その周囲の神経も常に刺激を受けた状態になり、
神経が過剰に反応しやすい状態(神経過敏)になります。
その結果、普段なら問題にならない刺激でも、
痛みや違和感として感じやすくなるのです。
ということで、臀部が硬くなると、
- 骨盤の安定性低下
- 神経過敏(後述の筋肉も共通)
が起こりやすく、腰の違和感や痛みにつながります。
セルフチェック
仰向けで片膝を胸に引き寄せ、
左右差や引き込み感を確認します。
腰痛に関与しやすい部位②:大腿(太もも)
もも裏のハムストリングスや、前ももの大腿四頭筋は骨盤と密接に連動します。
さらにこの領域は、腰の高さ(第12胸椎〜第4腰椎)の脊髄から出る腰神経叢
という神経から支配を受けています。


筋緊張が続くと、
- 骨盤傾斜の変化(前傾することが多く反り腰の原因に)
- 神経反射を介した筋緊張連鎖(神経のつながりで別の場所まで緊張が広がる)
が起こり、腰の負担が増加します。
セルフチェック
立位前屈で太もも裏の突っ張り感、
座位で膝屈曲時の前ももの張りを確認します。
腰痛に関与しやすい部位③:下腿(ふくらはぎや足首)
ふくらはぎは一見、腰痛とは直接関係がなさそうに見えますが、
実際には姿勢保持・歩行・循環を通じて腰部と密接に関係しています。
ふくらはぎを構成する下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)は、
足首の底屈(足のつま先を下げる動き)に関与すると同時に、
立位・歩行時の姿勢制御に重要な役割を果たします。
つまり、「前に倒れ続ける身体をブレーキしている筋」なのです。

この筋群が慢性的に緊張すると、
- 足首の背屈(足のつま先を上げる動き)制限
- 重心が前方へ移動(=体が前方へ倒れようとし続けている)
- 骨盤前傾・腰椎前弯の増大(反り腰の原因に)
といった連鎖が生じやすくなります。
足首の可動性が低下すると、
- 下半身で衝撃吸収ができない
- 膝・股関節・腰へ代償
という運動連鎖が生じます。
足の裏や足首の感覚は、体のバランスを取るための「センサー」であり、
脳や脊髄といった中枢神経の姿勢制御にも関わります。
「足元が安定していない」と判断すると、上半身を固めてバランスを取ろうとするのですね。
セルフチェック
かかとを浮かさず膝を前に出し、足首の動きと左右差を確認します。
腰痛に関与しやすい部位④:腹部
腹横筋を中心とした腹部筋群は、
脊柱を安定させる役割を担い、
「天然のコルセット」と呼ばれたりします。

この働きは筋力だけでなく、
神経による協調制御が重要です。
機能低下が起こると、
- 腹圧がうまく使えない
- 腰部に負担が集中
します。
セルフチェック
仰向けで息を吐きながら腹部を軽く凹ませ、
腰が反らずに保てるか確認します。
まとめ
腰痛は、
筋・関節・神経・内臓・情動などが影響し合う症状です。
今回は、筋と神経の連動という視点からその原因を整理してみました。
体のバランスが悪くなると、神経が過敏になり、「守るため」に筋肉は固まっていました。
固めることで一時的な安定は得られますが、
それは本来の状態ではなく慢性痛ループのサインだったのですね。
このことから、あマ指師の専門である手技療法の役割は、
無理に緩めることではなく、
安心して動ける神経環境を取り戻すこととも言えます。
セルフメンテナンスで身体の連動を整えながらも、
必要に応じて専門家の評価と施術を活用することが、
腰痛と長く付き合わないための現実的な方法といえるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考文献・参考資料
- Kapandji I.A.『カパンジー機能解剖学Ⅰ 脊柱・骨盤・胸郭』
- Neumann D.A.『筋骨格系のキネシオロジー』
- Travell & Simons『筋膜性疼痛とトリガーポイント』
- Butler D.『神経モビライゼーション』
- Shacklock M. Clinical Neurodynamics
- 日本整形外科学会『腰痛診療ガイドライン』
- Hodges PW, Richardson CA. 「腹横筋と体幹安定性に関する研究」
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